zo-santotea’s diary

読書日記。1週間に3回アウトプット。

2020-01-01から1年間の記事一覧

「バームクーヘン」

2年前にちらっと読んで進まなかったけど、今回はすすんだ。 気に入った詩は4つ。また時間が経てば変わるかな。 くらやみ まいにち こころから すききらい すききらいが好き。 嘘で嫌いというより本気で嫌いというほうがいい。好きでも嫌いでもないのはつまら…

「高校入試」湊かなえ

地元って意味だと、高校がインパクトあるんだろうな。 一高を出て三流大学の方が、他の高校をでて、一流大学よりいいって意味わかんないけど、ありそうだなって思う。 特に地元に残っている人にとっては、身近にある方がわかりやすいもん。 うーん、高校入試…

「認知症の人の心がわかる本 介護とケアに役立つ実例集」杉山孝博

新しいことを記憶できない。 記憶はできないけど、感情は残る。 身近な人にほど当たりが強い。 自分が悪いとは認めない。 認知症の人の気持ちになって接すれば理解ができるかも。 なんで出来ないのってイライラするけど怒っても、あの人に怒られたって感情が…

「誰もボクを見ていない-なぜ17歳の少年は、祖父母を殺害したのか-」山寺香

マザーという映画をみて、興味をもった。 善意だけでは何にもならない。 行動をしないと変わらない。 でも私も子供を救うために何か行動を起こすことはしないんだろうな。 無国籍の子供。学校に行ってない、住所不明の子供。 遠い感じがするけど、自分の子供…

「物語のおわり」湊かなえ

最初は面白くないなと思ったらすごく面白かった。 同じ内容の本話読んで、こんなにも感じ方が違うんだ。 私だったらそのまま東京に行って、弟子になってって道を選んで欲しいけど、冷静になれば、いろいろ調べてから行った方がいいよなと思う。 夢をあきらめ…

「白ゆき姫殺人事件」湊かなえ

綾野剛が、井上真央が映像が浮かぶ。 趣旨は面白い。一人一人のインタビュー形式で進むって。でも、映画で知ってから見るのはイマイチな作品だった。 私が誰だかわからない。 犯人だと祭り上げられた人の言葉。そうだよね。自分のことって自信が無くなる。 2…

「豆の上で眠る」湊かなえ

面白く無かった。 湊かなえでこんな風に思ったの初めてかも。 豆の上で眠るお姫様というアンデルセン童話知らないな。みにくいアヒルの子とかなら知ってるけど。ちょっと読んでみたくなった。 血のつながりとともに生活していく。 どっちが本当の親子、姉妹…

◯「Nのために」湊かなえ

私は彼女が欲しがっているものを知っている。それがつまらないことだということも知っている。そして、彼女の欲しがっているものを欲しいとも思わない。でも、欲しいものがある彼女が羨ましい。 欲しいものは何か。 一人で生きていく力。 私もこれが欲しい。…

「少女」湊かなえ

これも読んだことあるから2回目。 高校生って多感な時期。分かり合えてるというか支えたいと思うような親友と少し溝が入っちゃった。 さて、私にはそんな人いたのかな。 ネットの誹謗中傷って私の時代は無かったけど、今は裏サイトとかあるからひどいんだろ…

「私はあなたの記憶のなかに」角田光代

この表現すごく好き、流石だなって思う所が何箇所かあった。 でも、やっぱり長編小説の方が好きだな。そのつもりで読んだら、短編集だった。 プールの形容がすごく好き。長方形のゼリーみたいって。 確かに25mプールとかそんな感じだよね。でも、思ったこと…

「シンプルを楽しむ北欧の幸せの作り方 スウェーデンで見つけた心地よい暮らしのレシピ」

カラフルな色使いで楽しそうなおうち。 基本夏の写真ぽいから、雪の時はまた違うんだろうなと思いながら眺めてた。 気に入ったおうちにしてパイなどのお菓子を作って食べたり、手芸男女共に楽しんだり、自然の中で遊んだり、家族で楽しく過ごしたり。 いいな…

「春色梅児誉美」為永春水著 島本理生訳

しゅんしょくうめごよみ と読む。 良い人なのか疑問。クズ男だなと思ってたのが実は良家の隠し子で、クズ男に貢いでいた人も幸せになるとか言うなんか納得いかない話だった。 でも、現代語訳で読みやすかったし、後書きに書いてあった通り、吉原はもっと暗か…

「往復書簡」湊かなえ

短編が3つ。全て手紙のやり取りだけで出来てる。こういうの面白い。 手紙って過去を振り返って整理して書ける。 真実と事実とか言うけど、事実は同じでも人によって捉え方は違う。自分のせいでって思ってしまうんだね。 捉え方も違う。 彼氏と別れたがってる…

『雨月物語』上田秋成著 円城塔訳

展開が想像できる。 江戸時代から日本人が想像する話とかしっかりする話って同じなのかな。昔話とかことわざの素になってるはずだし。 そんなに長く無い話が何個かあって、こういう短くて読みやすいのが受けたんだろうな。 ただ、中国や日本の古典が素になっ…

「コンビニ人間」

おもしろい。 コンビニとかで社会の歯車としての自分がやだっていう論調のものはいっぱいあるのに、歯車になりたいとプラスに考えてるのはあんまりない気がする。 みんな特別な何者かになりたい。でも、主人公は社会の一員に、普通になりたい。そういう視点…

「花の鎖」湊かなえ

これ読んだことあるわと思ったけど、出先にこれしか持ってきてないし、移動だけで往復3時間弱かかるから読んでしまった。 一つ言えるのは、金鍔が食べたくなった。 今度見つけたら買おう。異なる時間軸の話しを織り交ぜて書くって面白い。そして最後に種明か…

「好色一代男」井原西鶴 島田雅彦訳

好色一代男は井原西鶴で、江戸時代の浮世草子で庶民の読み物という知識は教科書であった。 でも実際どんな話しかは知らなくて、源氏物語のパロディだってはじめて知った。源氏物語が 54帖からなってるから54章って、面白い。 ちょっと気になって読んでみると…

「名もなき毒」宮部みゆき

アンナチュラルを見たから新たな毒殺の話で毒殺の原因がわからないみたいな本かなと思って手に取ったけど、ぜんぜん違った。 家が病み、土地が病み、人が病み、国が病む。 こころに刺さった。病む悪循環は止められないのかな。青酸カリ、ホルムアルデヒド、…

「殺人都市川崎」浦賀和宏

川崎のおとしめ方が酷かった。こんな表現しなくても。川崎という最底辺で地べたを這いずりまわって生きている。 そこまでじゃないでしょと言いたくて仕方なかった。 そして、オチがえって感じ。なにそれこんな短くてすべて覆っちゃう感じなのか。 知ってる地…

『名画で読み解くハプスブルク家12の物語』中野京子

世界史って全然知らなかった。学校でやってたけど、全体の流れとか理解してなかった。 神聖ローマ帝国が国王というか、○○国王とかの連合体の上で合議で決まる単なる上っぽい人ってことをまず知らなかった。支配してるんだと思ってた。 そして、フィリップ、…

『贖罪』湊かなえ

湊かなえの本はなにを読んでも面白い。ちょいちょい読んでるけど、抜けているのあるからとりあえず読んでみようと思って。 子供の頃に殺人事件とかに巻き込まれるとトラウマになる。身近にないようなそんな世界で生活してきたしこれからもしていきたい。 そ…

『人工知能』幸田真音

この人の金融系の本は読みたいなと思っていてかなりの年月が経ってた。ふとあの人の本だと思って、読んでみた。 なんとなく先が予想できて、すらすら安定して読める感じ。金融系の本もそんなに難しくないのかな。読んでみよう。 主人公が頑張ればできるみた…

「暇と退屈の倫理学 人間らしい生活とは何か?」國分功一郎

ちょっと読んでる間が開いちゃった。一気に読んだ方が理解できただろうからちょっと残念。 パスカルの言う、人間は部屋にじっとしていられないから不幸が起こる。部屋でじっとしていればいいのにできない。自ら不幸を招いている。パンセに書いてあるらしいけ…

「ポイズンドーター・ホーリーマザー」湊かなえ

短編は好きじゃないけど、面白い。 同じ事をしているのに、こんなにも人の捉え方って違うんだね。 自分は好かれていると思っても、相手にとってみれば、うざいだけとか。 その逆もあるんだけど。 八方美人というわけでもないけど、婚約者だと勝手に思われて…

「恐竜まみれ」小林快次

恐竜のことが知れるかなと思って読んでみたけど、恐竜発掘の話だった。 地味な作業なんだね。しかもクマとか命がけかーって。ゴビ砂漠なんて足を踏み入れることもないんだろうなと。 これは、ロマンとしか言い表せないんだろうな。 恐竜の知識としては鳥の祖…

「リバース」湊かなえ

広沢由樹を殺したのは俺だ。 衝撃的な最後だ。 友達ってなんなんだろう。全部を知ってる人なんかいない。小学校とかの友達なら家のこととか学校内の友達のことを知ってるかもしれないけど、大学の友達とか自分と異なる場所の友達については知らない。 一緒に…

「君の膵臓を食べたい」

先に映画で見てしまったから、その俳優が思い浮かんじゃうのが、ちょっと難点だったけど、泣けるいいお話だった。 誰かと誰が出会う。どこに行く。なにをするは全部自分が選んだことの結果。偶然なんかない。 選んだっていう表現が好きだな。決めたよりもな…

『「名目GDPって何?」という人のための経営指標の教科書」小宮一慶

恥ずかしい。名目と実質を反対だと思ってた。やってしまった。 面白かった。 定義を理解して、自分の基準を持って定点観測して、関連付けて、仮説を立てる。 わかってる。理解できる。でもできない。 新聞とかに書いてあることをそのまま信じてしまう。 ちな…

『夜行観覧車』湊かなえ

殺人事件の多くは家庭内。 密に接しているからこそ殺意も起こりやすいのかな。そして、きっかけは側から見ていたら分からないような些細なことなのかな。 コンプレックスを抱えていると、それが一番出るのが家庭内だ。 むしろ出せる方がいいのかな。 手をか…

『絶唱」湊かなえ

読んだのは2回目だ。 なのに最後に泣いてしまった。この人の話は本当に面白い。 地震。今まであった日常が一瞬で消えちゃうんだろうな。 神戸の大震災。東日本大地震。台風。 何かのきっかけで、迷っている人が、何かをきっかけにして前を向いた歩き始める。…