zo-santotea’s diary

読書日記。1週間に3回アウトプット。

「名もなき毒」宮部みゆき

アンナチュラルを見たから新たな毒殺の話で毒殺の原因がわからないみたいな本かなと思って手に取ったけど、ぜんぜん違った。

 

家が病み、土地が病み、人が病み、国が病む。

 

こころに刺さった。病む悪循環は止められないのかな。青酸カリ、ホルムアルデヒド、土壌汚染みたいないわゆる毒と、いじめとか人間関係の毒。自分が受け入れられてないと、怒ることでしか表現できない人。いろんな毒がある。

 

ほんとは、ブレイブストーリーを読もうと思ったけど、長そうで他の本にしようと思って読んだけど、面白かった。

模倣犯的な話もあったから、この人の模倣犯の本を思い出した。初めて宮部みゆき読んだのこれだった。

 

自己実現なんて言葉を誰かが作ったから生きにくい世の中っていうのは当たってるんだろうな。普通っていうのが、平凡によくあって小さいながらの幸せを感じながら生きてるって思うのが、もう幸せってことなのかな。何もない。凡庸だと思ってしまう負の意味なのか。

 

主人公とその周りの人たちは、人の良い人たちでほのぼのした。環境は選ばないとね。

 

 

 

2020/11/4-11/9