泣ける話ということで読んでみた。
ほんわかした家族の話しかと思いきや、いきなり人が死んでと、サスペンスでびっくりした。ただ、小説は先が気になってどんどん読んじゃうね。
自分が犠牲になれば、自分が大切にしている人(家族)が救えると思ったら自分はどういう選択をするだろうか。
自分が死ねば家族にお金が入るから今の生活が維持されるという状況。
残された方からしたら、犠牲になった人も大切なひとだから、その上に、成り立った生活って重いんだろうな。そもそもそんなこと望んでないから一緒に頑張りたいって思うんだろうな。
でも、行く立場の人から見れば、自分の事より残された人に幸せになって欲しいんだろうな。
でもそれって、独りよがりだと思うし、やっぱり話してほしい。
ただ、プライドみたいなものもあるから話せないのかな。
自分がなくなることを見越して、父親が娘と息子が50歳になるまで手紙を残して亡くなって、その手紙を他の人が毎年家族に出してくれるんだよね。
心の支えにはなるだろうし、これから自分が亡くなることを見越して手紙を書いたということには涙してしまった。
でも、もっとこう出来たのにともどかしい気持ちになる小説だった。
2018/11/18-2018/11/20