長い話しだった。翻訳された本ってあんまり読まないから、時間かかった。
そして、ドイツの人の名前が全く覚えられなかった。
最後に感動してしまった。そして、主人公の男の子も生きて欲しかったな。
孤児で、孤児院で育てられている兄弟。大きくなれば炭鉱で働くって決まっている。でも彼は頭がすごくいい。
そしたら学びたいと思うだろうな。くらい炭鉱でずっと働く。考えただけでも私は嫌だと思ってしまう。もし中で死んでしまってもお父さんのように骨も引き上げてもらえない。
生まれた時から未来が決まっている。
戦争中ドイツも最初はすごく調子が良かったんだね。だんだん悪くなっていくのが伝わった。
学校だ友だちがいじめられているのを見て、僕らには選ぶ権利なんかない。自分の人生を生きられないと、見て見ぬ振りをする。そんな葛藤が描かれている。
もう一人の主人公。盲目の女の子は強く生きている。勇敢さとは違うという。朝に起きて、自分の人生を生きている。さらっと言っているけど、自分の人生を生きることって責任が伴うから大変だ。
自分の人生を与えられた時間をどう生きるか。そういう本だ。
椅子に腰掛けたまま何もせず死にたいと思っている疲れた坑夫たちにとって、時間はうんざりする余剰でしかない。樽から水がゆっくり抜けていくのを見つめるようなもの。
でも実際は自分の両手ですくって運んでいく輝く水たまり。力を振り絞って守るもの。一滴たりとも落とさないように精一杯の努力するもの。
いい言葉だ。
2020/8/29-9/12