zo-santotea’s diary

読書日記。1週間に3回アウトプット。

「友罪」薬丸岳

シリアスな内容でドキドキしながら読んだけれど、最後は感極まって泣いてしまいそうになった。

過去に追い回されて逃げている。これって大なり小なり皆そうなのではないか。思い出したくない過去というものはある。

しかし、それが重くのしかかってしまっている人に焦点を当てて、過去と向き合って生きていこうというメッセージを送っていると。

こう書くと陳腐だけど、臭いものには蓋をしろではないが、忙しい毎日で過去と対面するのは疲れてしまう。

 

今回は中学生時代に友達が自殺してしまった事に後ろめたさを感じている30前後の主人公が、たまたま職場で、少年期に少年を殺してしまった人が社会人になり、友達となるという話し。

実際自分の過去はわかるけど、他の人の過去ってわからない。仲良くなった後に実は昔あの人は人を殺したことがあると知ったらどういう反応をとるだろう。

きっと、人から相談されれば、そんなの最初から友達にならないと言うけど、きっと悩むんだろうな。でも、日常生活を送って行く中でいつか忘れちゃうんだろうな。

 

どうしても対岸の火事として読んでしまう。

 

自分が向き合ったほうがいい過去って何だろう。

 

2019/3/23-2019/3/25