10年前に読んだらつまらなかった。それからしばらく角田光代読んでなかった。
そして最近、仕事も何年かして家庭もありと状況が変わり角田光代にはまっている。
なんとなく想像できる状況っていうのじゃ無いと、面白さって感じられないんだね。
それか、サスペンスのようにとことん異次元か。
対岸の彼女。子持ちの専業主婦と女社長。内向的な性格と外交的な性格。大人と子供。そういうのが対岸なのかな。対岸というか、人ってなにかしら自分とは違う。それって私とは正反対って思っちゃうんだろうな。
周りから見ればたいしたことないのに、本人にしてみれば一大事みたいな感じかな。
マニュアルがあると、人は考えるのをやめてしまう。考えないと心に残らない。その通りだね。いまは、すぐにネットでも調べられる。時間がないからとかいろいろ理由をつけて、考えるということを放棄している私がいる。
実際の原文はこんな感じだった。すごく、心に残るフレーズ。
「暗示にかかったんだと私は思うわけ。マニュアルがあるとさ、人って考えることを放棄すんの。考えないと何も見えない、何も残らない」
2019/6/6