zo-santotea’s diary

読書日記。1週間に3回アウトプット。

「吾輩は猫である」夏目漱石

吾輩は猫である。名前はまだない。ここまでは知っている。しかしその続きは読んだことなかった本を読んでみた。

漱石の話しは高校生の時にこころしか読んだことがなくて、随分暗いなーって印象しかなかった。

 

猫の視点で苦沙味先生の事が書いてある。観察力があるし、視点が素晴らしい。

なんで4本も足があるのに2本しか使わないのか。だから、歩くのが遅いんだとか、わざわざ裸になってお風呂に入るんだなど、疑問に思ったこともない当たり前ってこういう風に捉えられると感心した。

 

ちょっとずつ禅語やギリシャの哲学者の話が入り流石に漱石は博識だ。

 

苦沙味先生は周りの仲間に恵まれていて、日常生活がすごく楽しそう。今ある生活を楽しめるそんな生き方を見習いたい。

 

最後に茂木健一郎がこのデビュー作が夏目漱石の印象を作ったと書いていたが、その通りだ。こころを読んだ時はとっつきにくいと思ったけど、漱石こと苦沙味先生は抜けてて可愛らしい。親近感を持てるキャラクターだ。

 

2019/3/1-3/20