zo-santotea’s diary

読書日記。1週間に3回アウトプット。

「仏像が語る知られざるドラマ」田中貴子

図解!仏像〇〇みたいのは読んだことがあったが、仏像が作られた話しなどを様々な出展を元に書いてある本ははじめて読んだ。そして、面白かった。載っている仏像見に行きたいなと思った。

それぞれの仏像やお寺が言われがあって歴史を刻んでいるんだよね。

一番行きたいのは鞍馬寺。天狗のイメージしかなかったが、毘沙門天がいる。都から見ると丑寅、北東つまり鬼門にあたり、守護している。

都を眺めるようにしている毘沙門天と、異物から守るチベットから来た毘沙門天の二隊があるんだって。

 

面白かったのは、十一面観の後ろの顔は爆笑していて、全ての悪を笑い飛ばす爆悪大笑面(ばくあくだいしょうめん)というらしい。あと、怒ってる顔の明王とかは、怖い顔ほど悪を寄せ付けないと考えられてるからなんだって。

地蔵菩薩は身近で簡単に作られていたのかなと勝手に思っていたけれど、釈迦が涅槃に入って現世から姿を消したあと、弥勒菩薩が成道して救済が訪れるまでの長い無仏期間に衆生済度を託された仏らしい。

 

*本より*

如来:仏の最高位。俗界を超越してる。光背を背負い、これが仏の光を表す。印を結んでる。

菩薩:修行中。何か持ってる事多い。

明王:密教から生まれた仏。如来に従い仏法を滅ぼそうとする悪を退散させる。憤怒形。

天部:ヒンドゥー教やインドの民間思考が仏教に吸収されたもので、如来や菩薩の侍者。

 

製法

金銅造り:型に銅を流して、金を塗る。東大寺の大仏。

塑像:木で作った枠に縄を巻き籾殻を混ぜた土を塗りつけて形を作る。

乾漆:脱活乾漆は木で芯を造り粘土で大まかな形を作って麻布に漆を浸したものを貼って粘土を取る。木心乾漆は木の骨組みに木の粉と漆を混ぜたもので形をつくる。

一木造り:頭部と銅部が同じ木だとこう呼ぶ。

寄木造り

霊木造り

 

2019/5/1-2019/5/24