読んでいて、胸が熱くなった。
子供を育てられないから赤ちゃんポストに預ける。そういう支援は必要だと思う。匿名性の観点から、違法だとか批判する人もいるけれど、子供を育てるのは大変な事だ。自分の生活がガラッと変わる。その覚悟や対応力がない人が子供を育てることは、綺麗事ではすまされない。
一民間団体が運営しており、国等から補助や支援がない現状を嘆くべきなんだろうな。
妊娠をして、追い詰められている妊婦に公的相談窓口に行ってくださいなんて言っても正直無意味だと思う。だって、行政に相談すればいいって発想できない人がたくさんいるんだよ。
だから、未受診妊婦とか自分一人で産んだしまあ人がいるんだよ。
ドイツの保護施設の事例はすごく先進的な取り組みだ。
日本は少子化対策として、まず、出産費用を無料にすればいいのにな。そうしたら妊婦だって病院にかかるだろうに。補助券を出してるとはいえ、自己負担があるのが困る人だっていっぱいそうだし。
そして、どうしても難しい人に匿名出産が出来るようにすればいいのにな。
孤立してしまう母に救いの手を差し伸べる環境作りが必要だ。
あと、親権の問題も早期に対応しなければ、子どもの幸せにつながらないのではないかな。里親になろうとした矢先に実の親が現れて親権を主張したら負けてしまうなんておかしい。しかも、親権が無くなる期間がさどまってないから、本当の親も決断を下すイニシアチブが無い。赤ちゃんポストに預けて8週間で親権を手放すか決めなければいけないというのも酷だとは思うが、子供が前を向いて成長するには必要なのかな。
いろいろ考えてさせられた本だった。
2018/11/6-2018/11/7