すらすら読めた。そして、この作者らしからな共感めいたものが少なかった気がする。慣れてきただけなのかな。
境界線いいタイトルだ。生者と死者。残された者と消えた者。追われる者と追われない者。売る者と買う者。孤高と群棲。
こういうのは対比関係を作れるから無限にある気がする。
戸籍。紙に残っての記録。そして、人にある記憶。この二つが揃って人として完成する。哲学だわ。
正直今回は面白い展開とかどんでん返しがあったわけではない。ただ、せつない。東日本大地震は大きな大きな爪痕を残したんだね。やってくる津波と引く津波。最初は持ち堪えても次は厳しい。
とりあえず、まず逃げないと。なにかをとってきたいというのは抑えないと。
住んでいる地域に地震がきて、同じような後悔をテレビではなく、生でみたら、私はどう感じるんだろう。
2021/11/5-11/7