zo-santotea’s diary

読書日記。1週間に3回アウトプット。

「路」吉田修一

冒頭20ページで感極まって涙。はやって自分にツッコミを入れちゃった。

 

台湾に日本の新幹線を走らせる話し。昔台湾に行った時にのってみたくて、台北から高雄までいった時のこと思い出した。

 

台湾ってほぼ、沖縄くらいですごく近い。実際に、太平洋戦争前など台湾で育った日本人は多い。そして、日本語の教育を受けている台湾の人も。

 

みんなが幸せになる、人生に区切りをうてるような話だった。この人のミステリーは後味悪いからどうしようかなって思ってたけど、そんなことなくて安心した。

 

辛いことなんかすぐに忘れて、楽しかった時のことを口にしながら生きて行く。そう、それが人生を楽しめる秘訣なんだろな。

 

主人公は前向きで行動して行く。気持ちがいい。こんなに純粋に前を向いて歩いて行ける人って応援したくなる。そういう人の近くにいたい。そして、全然自分とは接点がないと思ってる人もどこかで交わっているんだね。勝一郎さんも、台湾新幹線が出来たから、台湾にまた行こうかなって思ったり、講演会を頼まれたりしたんだろうな。昔の土台を持ちながらもそれにしがみつくのではなくて、前を向いて歩いて行く。そんな人生を歩みたい。

 

台湾にまた行きたい。温泉とか、台中とか。

 

2021/9/19-9/30