zo-santotea’s diary

読書日記。1週間に3回アウトプット。

「小売の未来」ダグ・スティーブンス

図書館で予約してから来るまでに1年くらいかかった。この人の講演を聞いて、ショックを受けた。

会社のポータルになってたから申し込んだのに英語だった。日系企業に勤めてるから普通にみんな理解できているのかと愕然とした。

そして、コロナ禍で小売は変わらないと生き残れないよってメッセージを強く出してた。

 

本を読んでみて、面白かった。この手の本はなんとなく抽象的なイメージがあったけど、具体例や、数字をうまく使っている。

 

これからのECは巨大エコシステムで、人々の生活を囲い込む。エコシステムの中に人々の生活がある。お店と顧客っていうただの接点じゃない。その中で生き残るにはそのになるか、ニッチなところで生き残るかだ。

 

ストーリー、選ばれるためのブランドとしてのストーリーか、店に来てもらうためのショーのようなストーリーを持ってないと生き残れない。楽しそうだなと思った。関わりたい。

お店はショーの場だ。顧客と強い接点ができる。もっと作り込むべきだという主張になるほどなと思う。

 

心に残った文章。

マーケティングとは説得術。特定の人に最適なタイミングでメッセージを届けて、欲求を喚起して物を買ってもらう。今の現状を見ることだと思ってた。行動を起こしてもらわなきゃ意味ないんだね。

 

昔から人類の進歩には消耗品のように使われる大量の労働者の血と汗と涙がある。ピラミッド、ニューヨークの摩天楼。現在のバングラデシュの縫製工場。そこに目を向けられるようになったのは人類の進歩だと思う。

 

消費者が求めているのは徹底的な時間の節約か有意義に過ごす時間。

二極化だ。中途半端はいらない。

 

高級なフランス料理店で出てくる料理は少しだけ。量が少ない方が見た目が美しくなる。どんな食べ物も最初の3,4口は舌の味蕾の反応が飛び抜けていい。その後代わり映えしなくなる。3,4口のご飯にしよ。

 

1978年から今日までアメリカの労働者の賃金は12%上昇した。物価上昇や税の上昇にも追いついていない。かたやCEOは10倍弱。

 

このままでいいの?行動を起こさないと。

 

2022/5/30-6/19