1000年位にこの物語を描いた紫式部がすごいとらただ感動する。
1つ1つが短編になって続いてる。飽きたなと思ってもあと少しと読める。
引用の詩や作ってる詩などさすがですな。
光源氏の生き様。通い婚だから、今と貞操概念が違うけど、ひどいな。有明の月っていっぱい出てきた。通って帰るんだろうな。
そして、自分悪く無いと思う心がすごい。
八百よろづ神もあわれと思ふらむ犯せる罪のそれとなければ
(八百万の神々も私をあわれんでくださるだろう、なんの罪も犯していないのだから)
帝の奥さんに手を出して、様に流されてる時に読んだ詩。見習いたい。
桐壺 きりつぼ
箒木 ははきぎ
空蝉 うつせみ
夕顔 ゆうがお
若紫 わかむらさき
末摘花 すえつむはな
紅葉賀 もみじのが
花宴 はなのえん
葵 あおい
賢木 さかき
花散里 はなちるさと
須磨 すま
明石 あかし
澪標 みおつくし
蓬生 よもぎう
関屋 せきや
絵合 えあわせ
松風 まつかぜ
薄雲 うすぐも
朝顔 あさがお
少女 おとめ
上巻 2021/1/17-2/15
2ヶ月かかったけど読み切ったってことは、面白いということだ。
輝きすぎてた光源氏も普通の人みたいに嫌がられるところもあった。
時間勘違いしてた。子が0時を挟んで2時間だから、23時から1時。牛が2時を挟んで2時間だから、1時から3時。挟んでじゃなくて、子が、0時から2時だと思ってた。恥ずかしい。
昔の人は卯の刻に出発してた。午前5時から7時って早い。しかも夜も23時くらいの時もあった。お昼寝してたのかな?
今はとて宿かれぬとも馴れ来つる
真木の柱はわれを忘るな
(今を限りにこの家を離れても、慣れ親しんできた真木の柱は私を忘れないでね)
父親が母親の他に妻を持とうとして、母親を追い出そうとするのでついて行くから家を飛び出すことになった子供が読んだ歌。深いな。
まてと言ふに散らでしとまるものならば
何を桜に思ひまさまし
(古今集/待てと言って散らずにいてくれるのなら、これ以上何を桜に望もう)なんでも持ってる人は長生きしない。みたいな、桜は楽しみ尽くした輝く人。でもそれはずっとは続かないということか。
契りおかむこの世ならでも蓮葉(はすちば)に
玉ゐる露の心へだつな
(約束しておこう。この世ばかりではなくあの世でも同じ蓮の上に生まれ変わろう。蓮の葉の玉のような露ほども、つゆほども心を隔たないで欲しい)
こう思うような関係に夫となりたい
玉鬘 たまかずら
初音 はつね
胡蝶 こちょう
蛍 ほたる
常夏 とこなつ
篝火 かがりび
野分 のわき
行幸 みゆき
藤袴 ふじばかま
真木柱 まきばしら
梅枝 うめがえ
藤裏葉 ふじのうらば
若菜 上 わかな
若菜 下 わかな
柏木 かしわぎ
横笛 よこぶえ
鈴虫 すずむし
夕霧 ゆうぎり
御法 みのり
幻 まぼろし
中巻2021/2/26-4/18
読み終わった。勘違いというか、よく言えば不器用な感じで思いがお互い伝わらない感じがもどかしい話だ。
すれ違いが続きすぎて、病むそして亡くなってしまうみたいな展開は女性軽視だと感じたけど、その前の柏木でもあったから、男女関係ないんだね。そう感じちゃうあたり私が男女を意識してるんだね。ハッピーエンドではなく不思議なところで終わる話だ。
主人公である光源氏の死は一行で終わってエピローグみたいなので600ページってすごいわ。竹河の段の昔は機転のきく聡い人だと言われていた人も母になって娘たちの幸福を願ってどこに嫁がせるかとあれこれ考え人の意見に流されて身内の意見は聞かず親の心の闇に迷う感じは私の今後に通じるものがある。
慣れてきたからか下巻が読みやすかった。なにをやっても良い方向にしか転ばない光源氏と普通な感じののその子供や孫が対比なのかなとおもう感じ。
気になった詩を書いていたけど、最初に書いたこれが一番好き。
八百よろづ神もあわれと思ふらむ犯せる罪のそれとなければ
自己肯定力強くこの精神を見習おう。
桜色に衣(ころも)は深く染めて着む花の散りなむのちの形見に
(古今集)衣は桜色に深く染めて着よう、花が散ってしまったあとの思い出となるように)
匂宮 におうみや
紅梅 こうばい
竹河 たけかわ
橋姫 はしひめ
椎本 しいがもと
総角 あげまき
早蕨 さわらび
宿木 やどりぎ
東屋 あずまや
浮舟 うきふね
蜻蛉 かげろう
手習 てならい
夢浮橋 ゆめのうきはし
下巻2021/5/2-5/29