zo-santotea’s diary

読書日記。1週間に3回アウトプット。

「護られなかった者たちへ」中山七里

せつない。うるっときたし、鳥肌がたった。そして、最後にえっ!そこかとびっくりした。

 

人の生活ってなんだろうって考えてしまう。これが、実話に基づく話しなのかと、きっと氷山の一角だけどこういうこともあるよねと考えてしまう。

 

まもるという言葉を使う時、私は守ると使う。護るは憲法とか法律に則って使うからと固い印象があったけど、この話には護るが適切だ。

 

護られた者たちとそうでなかった者の境界線はどこにあるのだろう。

 

生活保護を受けられる人と受けられない人。ギリギリの生活の人と掠め取ろうとしてる人。津波にのまれたひととそうでない人。いろんな人がいる。

 

護る、護られないって受動的な言葉のような気がするけど、人だけじゃなくていろんなことに護られて生活してる。

 

社会保障費が平成18年で約90兆円。年金が半分超の47.3兆円、ついで医療費が3割の28兆円、介護が6兆円、残りの7兆円が福祉その他。

この中の一部が生活保護費なんだよね。最後のセーフティネットだと思うから必要な人に使えるようなして欲しい。自分もお世話になるかもしれないし。削るなら医療費とか大きいところを見てほしい。

 

一度でもネットの海に放り込まれた者は半永久的に写真が残る。有名な人だもそうでない人でも。全国指名手配となにがちがうのか。こういう発想はなかったけど、その通りだね。

 

2021/5/10-5/14