zo-santotea’s diary

読書日記。1週間に3回アウトプット。

「水曜日の凱歌」野波アサ

新成人おすすめみたいな形だったので読んでみた。表紙から戦争物だと分かったし、前を向ける内容かなと。

間違ってはなかったけど、戦後の中を生き抜くお母さんと14歳くらいの女の子の話し。

戦後の政府が主導した米軍向けの慰安婦施設で働いていた。なんだろ。重い。こっち系だと思ってなかったから辛い。

青森海岸にあったんだ。平和島って捕虜収容施設だったから、大森海岸なかったんだろうな。とか思いながら読んでた。

 

さて、母子二人になっても母に英語ができるという強みがあった。そして、才覚も。一人で生きていくのは大変だから、パートナーが欲しいというのはわかる。そしてその目利きもあった。

娘はそれが受け入れられない。

なんで昨日まで戦ってた爆撃機を落とした人と仲良くできるのって。

食べ物に困る。そんな生活もうしたくない。でも力が欲しいという母に戸惑いを感じる。

母親には母親でいて欲しいんだよね。

 

自分はどう生きていくかを考えた上で、体を酷使するような仕事は続かない。復員するであろう兄に胸を張って言える仕事がいいと決意する。

知恵が必要。力がある人が勝つ。分かってる。でも受け入れたくないなとも思ってしまう。

 

 

2021/1/8-1/12