zo-santotea’s diary

読書日記。1週間に3回アウトプット。

「東京會舘とわたし」辻村深月

ポロっと涙が溢れる小説だった。

東京會舘が庶民の社交場としてできて、大政翼賛会GHQ、戻ってきてまた物語が生まれて、2回建て替えられた。

 

あったかい話し。お客さんの要望を見つけて特別なサービスをするリッツカールトンってイメージだったけど、そもそも東京會舘とか昔からあるんだね。それがおもてなしなのかな。

 

庶民のためのフランス料理と言ったて食べにくるのは家庭のお父さんという時代に家にいるお母さんや子供たちにフランス料理を届けたいという思いで持ち帰りの菓子を作った。高い目標、夢があってそれを実行する。その発想が生まれてくるのがすごいな。

 

昔の結婚式は白無垢から黒の振袖にお色直しするらしい。黒の振袖は他の色に染まらず婚家に一生留まるという意味できるらしい。意味があるんだね。私は私のままで誰にも染まらないという意味で黒が好きかな。そんな事をかっこよく言えるようになりたい。

 

ベストセラーではなくロングセラーを作りたい。これは何が違うんだろう⁇ロングセラーはベストセラーになりえるけど、ベストセラーは必ずしもロングセラーにはなり得ない。長く愛されるって長期目線って言うけど、大切だ。この時代は丁寧に作ってロスも覚悟でだて事だったけど、量産化出来ないものは合理的でなくて怖いと言った考え方も今はあるし、求められるものって変わる。

 

 

どうして親というのは、子供に自立を望むふりをしながら、その実、その自立を阻むようなことばかりするのだろう。

心配だから。いつまでも自分の手元にいて欲しい。ちゃんと子供の背中を押せる親になりたい。

 

 

2021/7/3-7/21