zo-santotea’s diary

読書日記。1週間に3回アウトプット。

「日本史に学ぶマネーの理論」飯田泰之

貨幣について考えたことなかった。物々交換の利便性アップのために貨幣が発達したと思っていた。

 

白村江の戦いって日本にとって天気だったんだ。大軍を率いて中国本土に戦いに行ったけど、惨敗。国が一丸とならないといけないからと貨幣が生まれた。紀元前から戦いを続けている中国にとって指揮命令系統が機能してない軍なんて、簡単に潰せるよね。

 

貨幣を発行できるのは信頼の厚い主体。この頃は財布が強くて皇朝十二銭とか発行できたけど、外敵がなくなって国内で私が利益をあげようってなる荘園制になると、お金を発行できるほど信頼できる主体がないから、お金が発行できないってなるほどなと納得した。

 

貨幣ってつまり負債だ。貨幣を発行することで利益を得ている。1万円を発行するのに2円しかかかってないって言われるから、差額が発行主体の利益ということ。こういう考え方がなかった。お金が欲しいからお金を発行するってことだ。

 

江戸時代は徳川幕府という信頼できる主体が貨幣を発行していた。金銀の量を変えたりして、金融政策を行なっていた。お金をいっぱい発行して緩やかなインフレが続く限り、財サービスも伸びてお金もあるから豊かな暮らしになる。でも、やりすぎるとうまくいかないっていうのを試行錯誤していた。

そして、ペリー来航で崩れちゃった。銀が大量に国外流出。

これで1冊の本もあるらしいからよくわからなかったし読んでみよう。

 

お金って物の価値を図るもの、ためるもの、交換するもの。手段をどう発行するかって面白かった。

 

 

 

2020/6/10-6/28