zo-santotea’s diary

読書日記。1週間に3回アウトプット。

「新・観光立国論」デービットアトキンソン

日本への観光客はどこの国が多いか。私は、中国、タイ次は人口が多いのでアメリカかなと思っていた。

正解は、台湾、韓国、中国で5位がアメリカだ。

実際周りに聞いてみても中国が1番と答える人多く、そのあとはバラバラだった。

実態を把握している人は少ないのが現状だ。

 

この本は日本の観光業は独りよがりになっているから、顧客のニーズを読み取って、求められる観光業を作りだそうという内容だった。

まだまだ伸び代がいっぱいあるから発展の余地はあると言うのが大前提に書かれている。

 

私はついつい日本は治安がいいし、おもてなしも評判だし、日本食文化財に登録されたから観光客いっぱいになりそうだなくらいに考えていた。

 

しかし、それが間違いだ。あの国治安いいし親日国だし行ってみようかなと旅行先は決めない。○○見たいからここに旅行しよう。そう言えば治安もいいし、親日国だから安心するなとプラスアルファの価値となる。

 

気候、文化、食事、自然、この観光立国の4条件を日本は満たしているんだから、顧客のニーズを考えて、観光業を、発展させていく必要がある。

その際に世の中には1回の旅行で何百万円もする宿に泊まる人もいる。そこまではいかなくても、お金持ちにターゲットを絞るという考え方も取り入れていきたい。日本人は感覚的に平等とか、お金儲けはちょっとというものがあるが、少しずつ発想を変えていかないといけない。

 

対価をきちんともらって、観光を産業として活かす。そのような整備をしていく必要性を感じた本だった。

 

ちなみに、今年富岡製糸場に観光に行った。外観だけしか見るものなさそうだし、いく意味あるのかなと失礼ながらずっと思っていて、なかなか足を運ぶ機会がなかった。しかし訪問してみると、内部の展示が整備されていて、補修の経過が、みられるような配慮もされていた。

その場所をふらっとみて帰るのではなく、きちんと滞在するという地盤が整えられていると感じた。

2018/9/1-2018/9/21